伊吹文庫と『彗星樂』
當”偏愛的書物論”は、伊吹文庫の名で開設いたしました。この名稱は、サイト管理者の思ひつきではなく、塚本邦雄が『彗星樂』執筆に際し、みづから命名したもので、同原稿の冒頭ページ右上に、右のやうに記載されてゐます。
『彗星樂』は、殘念ながら、實際には書肆田中で刊行されました。書肆田中は、無名ですが、塚本夫人の歌集も出してをり、さらに、杉原一司の全歌集を手がける約も塚本から得てゐましたが、こちらは實現しませんでした。
なほ、彗星樂の登場人物5名の名前を一文字づつ拾つてつなぎ合はせますと、別の名が現れる趣向がこらされてゐます。